ご存じですか?「ユースエール認定制度」。
ユースエール認定制度とは?
ユースエール認定制度とは、若者の採用・育成に積極的で雇用管理などが優良な中小企業を厚生労働省が認定し、応援する制度です。
就職活動中の若者と優良な中小企業のマッチングを支援するもので、この認定をうけることにより、企業にとってはイメージアップや優秀な人材の確保などが期待されます。
認定企業は厚生労働省のホームページで会社の魅力を広くアピールすることができ、就職活動中の若者にとっては、キャリアアップしやすい企業や、ワークライフバランスを大切にしてくれる企業を探す目印となります。
認定の6つのメリットとは?
① ハローワークなどで重点的PRを実施
わかものハローワーク」や「新卒応援ハローワーク」など若者支援施設で認定企業を積極的にPRすることで、若者からの応募増が期待できます。
また、厚生労働省が運営する若者の採用・育成に積極的な企業などに関するポータルサイト「若者雇用促進総合サイト」などにも認定企業として企業情報を掲載することが出来るので、広くアピールすることが可能です。
②就職面接会などへの優先的な参加
各都道府県労働局・ハローワークが開催する就職面接会などについての案内を優先的に受けることが出来ます。
就職面接会などに参加することで、就職を希望する若者などの求職者と接する機会が増え、より適した人材の採用を期待できます。
③自社の商品広告などに認定マークの使用可能
認定を受けた企業は、ユースエールの認定マークを、商品や広告などに付けることができます。
この認定マークを使用することによって、若者雇用促進法に基づく認定を受けた優良企業であるということをアピールすることができます。
④若者採用・育成を支援する関係助成金を加算
若者の採用・育成を支援するため、認定企業が以下の各種助成金を活用する際、一定額が加算されます。
〇キャリアアップ助成金
〇人材開発支援助成金(旧キャリア形成促進助成金)
〇トライアル雇用助成金
⑤日本政策金融公庫による低金利融資
株式会社日本政策金融公庫において実施している「働き方改革推進支援資金(企業活力強化貸付)」を利用する際、基準利率から-0.65%での融資を受けることができます。
⑥公共調達における加点評価
公共調達のうち、価格以外の要素を評価する調達(総合評価落札方式・企画競争方式)を行う場合は、契約内容に応じて、ユースエール認定企業は加点評価の対象となります。
ユースエール認定を受けるためには
ユースエール認定を受けるためには、厚生労働省の定める合計12個の認定基準を満たす必要があります。
また、制度の対象は従業員数が300名以下の中小企業のみとなっています。
認定基準の内容は、若年層の雇用や育成に積極的かどうかといった点や、労働時間や離職率などの職場環境の整備、年雇用情報の詳細な公開を行っているかなどの基準があります。
これらの条件を満たせば、ユースエール認定を受ける資格を得ることができます。
ユースエール認定に必要な手続き
認定の申請は、企業の住所を管轄する都道府県労働局に、必要書類を添付し提出します。
提出先はハローワークでも受け付けてもらえる場合もあります。
原則として、申請した日から30日以内に認定審査が行われ、認定が通れば認定通知書が送られてくることとなっています。
詳しくは、厚生労働省の若者雇用促進総合サイト内、「事業主の方へ」の中に、ユースエール認定到達度診断や、ユースエール認定申請書作成フォームがあります。
こちら 若者雇用促進総合サイト|厚生労働省 ご覧ください。
ユースエール認定企業になれば様々なメリットが与えられ、採用活動などを有利に進めることができるようになります。
条件を満たしている企業はユースエール認定の活用を検討してみてはいかがでしょうか。
各種認定のご相談は、社労士総合労働相談事務所 陽だまり まで。